ファイアウォールを展示ブースの中心に設置したジュニパーネットワークスは、SRXシリーズを来場者に紹介。同社シニアディレクター Rebecca Lawson氏は、SRXシリーズの高速性が最大の特長だと語った。「我々が属しているのはパケットビジネス」と話すLawson氏、クライアントに求められているのはパケットを高速に、そしてセキュアに動かすための製品・ソリューションだと切り出す。高速なネットワークセキュリティ製品、新たなマルウェアの対応などといった脆弱性に対する素早い対応、そしてクライアントのニーズに柔軟に対応できる拡張性が求められており、SRXシリーズはそのすべてを可能にすると胸を張る。企業やサービスプロバイダ向けのネットワークソリューションにおいては、ネットワークインフラとしてのパフォーマンスとセキュリティ機能が天秤にかけられる。パフォーマンスとセキュリティ対策はトレードオフ関係にあるという認識が強いが、SRXシリーズはセキュリティを犠牲にすることなく、インフラの円滑な拡張や増強を可能にするという。同社の製品・ソリューションは、特に大量の同時接続数が求められる大規模の企業やサービスプロバイダのデータセンターにおいて評価が高いようだ。同社を通じ、変化の激しいセキュリティ業界に長年携わってきたLawson氏に今回のRSA Conferenceの印象を聞くと笑顔が溢れた。イベント全体の規模が大きくなっていると感じていると前置きした上で、米国のベンチャーキャピタルが業界のスタートアップに投資していることが影響していると分析する。RSA Conferenceには、技術面とビジネス面双方を評価する人材が集まっており、セキュリティ業界におけるコミュニティの規模が拡大しているとLawson氏は話す。競合でありながらも、同じ敵を持ち、同じゴールに向かって歩み続ける同業者との連携を「コミュニティ」と表現し、そのコミュニティを強化する新たな仲間との情報交換を行う場として、RSA Conferenceを楽しんでいる姿が印象的だった。