スタートアップを中心に出展社数が大幅に増加した今回のRSA Conference US、公式Twitterによると出展者数は前年を150社以上上回ったという。グローバルで見ると、業界の成長を感じるという声は多いが、必ずしも日本において同様の普及が見込めるわけではないようだ。RSA Conferenceに出展しており、世界20か国の約100社に脅威検出ソリューションを提供しているDAMBALLAは、4月に日本オフィスを開設し、国内で本格的に展開を始める米国企業だ。同社の日本のカントリーマネージャーである新免泰幸氏は、日本国内におけるシステムインテグレータの存在が、国内で普及する製品と普及しない製品を左右することが多く、米国などと大きく異なる部分だと話す。システムインテグレータと関わることの少ない米国では、DAMBALLAなどのベンダーがクライアントと直接コミュニケーションをとることが多いという。ベンダーとクライアントの間に更に1社入る日本の環境では、クライアント側のニーズだけでなく、販売方法や運用の効率、価格帯などといった様々な要素が複雑に絡み合うため、米国の市場で根付いた製品やソリューションが必ずしも日本で同様に普及するとは限らないようだ。DAMBALLAジャパンは、アズジェントを日本国内の販売元として展開し、5月に行われる「情報セキュリティ EXPO」ではアズジェントの展示ブース内でソリューションの紹介を行うという。今後の日本における展開が注目される。