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片山から話を聞いた範囲では、社長室の外からトークンをのぞき見できるかどうか実験したというから、その時にニセモノの真田がトークンをすり替えたのだろう。ニセモノのトークンだからアクセスできないのも当然だ。
「し…しかし、そんな……ええっ」片山が素っ頓狂な声を上げた。
「あんたらは、ニセモノの話を真に受けて、改竄事件はトークンをのぞき見するための視界確保だって信じたみたいだけどさ、おかしいだろ。ちょっとした偶然で視界が邪魔されることもある。そんな不確かなことはしないだろ」
オレは重ねて言った。
「いや……し、しかし」片山は、なおも質問しようとする。
片山から話を聞いた範囲では、社長室の外からトークンをのぞき見できるかどうか実験したというから、その時にニセモノの真田がトークンをすり替えたのだろう。ニセモノのトークンだからアクセスできないのも当然だ。
「し…しかし、そんな……ええっ」片山が素っ頓狂な声を上げた。
「あんたらは、ニセモノの話を真に受けて、改竄事件はトークンをのぞき見するための視界確保だって信じたみたいだけどさ、おかしいだろ。ちょっとした偶然で視界が邪魔されることもある。そんな不確かなことはしないだろ」
オレは重ねて言った。
「いや……し、しかし」片山は、なおも質問しようとする。