株式会社アンラボは12月15日、「Dropbox」サービスを悪用したマルウェアが持続的に発見されているとして注意喚起を発表した。これはアンラボコリアの発表を翻訳したもの。攻撃者は、Dropboxのようなクラウドベースファイル共有サービスの「ファイルリンク機能」を利用すると、URLだけで自分がアップロードしたプログラム/ファイルを不特定多数に簡単に共有できる点をマルウェアの流布に利用した。攻撃者は、自分のDropboxに悪性実行ファイルをアップロードした後、個人ブログに人気ゲームやユーティリティプログラムを装って悪性ファイルのファイルリンクURLを掲載した。該当リンクをクリックするとDropboxのダウンロードページに遷移し、ユーザがダウンロードおよび実行するとユーザのPCがマルウェアに感染する。マルウェアは、感染したPCで特定のネットワークへの接続などの悪性行為を試みるものであったため、個人情報の流出や別のマルウェアのダウンロードが目的と推定している。ダウンロードしたファイルは正常に動作せずに、エラーメッセージを表示することが確認されたという。