工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン5 「ワンタイムアタッカー」 第16回「双眼鏡」 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.09.24(月)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン5 「ワンタイムアタッカー」 第16回「双眼鏡」

片山が言うと、工藤は懐から小型の双眼鏡を取り出し、のぞき込んだ。ややあって双眼鏡をはずすとにやりと笑った。無言で片山に手渡す。

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工藤が言うと、やっと真田が役割を理解した。立ち上がると、窓際に歩いて行った。

「このへんでいいですか?」

机の一番はじに移動した真田が言うと、工藤は片山と山内を見た。

「あれくらいの距離かな?」

「もう少し離れていると思います」

山内が答え、片山もうなずいた。

「あれ以上は机がないから、オレたちが離れよう」

工藤は、そう言うと立ち上がって会議室の入り口近くに立った。山内と片山もそれに続く。

「座って机の上にトークンを置くんだ」

工藤が言うと、真田は、はいと答えて腰掛けた。それから机の上にトークンを置く。

「全然見えません」

片山が言うと、工藤は懐から小型の双眼鏡を取り出し、のぞき込んだ。ややあって双眼鏡をはずすとにやりと笑った。無言で片山に手渡す。

《一田和樹》

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