>>第 1 回から読む
工藤が言うと、やっと真田が役割を理解した。立ち上がると、窓際に歩いて行った。
「このへんでいいですか?」
机の一番はじに移動した真田が言うと、工藤は片山と山内を見た。
「あれくらいの距離かな?」
「もう少し離れていると思います」
山内が答え、片山もうなずいた。
「あれ以上は机がないから、オレたちが離れよう」
工藤は、そう言うと立ち上がって会議室の入り口近くに立った。山内と片山もそれに続く。
「座って机の上にトークンを置くんだ」
工藤が言うと、真田は、はいと答えて腰掛けた。それから机の上にトークンを置く。
「全然見えません」
片山が言うと、工藤は懐から小型の双眼鏡を取り出し、のぞき込んだ。ややあって双眼鏡をはずすとにやりと笑った。無言で片山に手渡す。
工藤が言うと、やっと真田が役割を理解した。立ち上がると、窓際に歩いて行った。
「このへんでいいですか?」
机の一番はじに移動した真田が言うと、工藤は片山と山内を見た。
「あれくらいの距離かな?」
「もう少し離れていると思います」
山内が答え、片山もうなずいた。
「あれ以上は机がないから、オレたちが離れよう」
工藤は、そう言うと立ち上がって会議室の入り口近くに立った。山内と片山もそれに続く。
「座って机の上にトークンを置くんだ」
工藤が言うと、真田は、はいと答えて腰掛けた。それから机の上にトークンを置く。
「全然見えません」
片山が言うと、工藤は懐から小型の双眼鏡を取り出し、のぞき込んだ。ややあって双眼鏡をはずすとにやりと笑った。無言で片山に手渡す。