企業でのスマートフォン利用時のパスワードポリシー設定義務化、ポリシー設定なしが35.7%に(JSSEC) | ScanNetSecurity
2024.04.23(火)

企業でのスマートフォン利用時のパスワードポリシー設定義務化、ポリシー設定なしが35.7%に(JSSEC)

 日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)のPR部会調査分析WGは12日、「第二回スマートフォン企業利用実態調査」の報告書を公開した。2013年に続いて2回目となる。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
 日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)のPR部会調査分析WGは12日、「第二回スマートフォン企業利用実態調査」の報告書を公開した。2013年に続いて2回目となる。

 前回調査ではJSSEC加盟企業が対象だったが、今回は一般企業を対象とし、情報システム管理者70名、従業員220名から回答を得た。調査時期は1月27日~31日。

 まず、会社支給のスマートフォンを「導入している」のは60%。導入を検討し始めたのは、「2011年以前」が31.7%で最多だった。導入したスマートフォンの種類は「iPhone」61.9%、「Androidスマートフォン」54.8%、「iPad」40.5%となっている。

 これらスマートフォン利用時のパスワードポリシーの設定義務化については、「OSの標準機能を利用し設定している」45.2%、「ポリシーの設定なし」35.7%、「英数字の組み合わせ複雑化」19.0%となった。なお、BYOD(個人スマホの業務使用)を認めている企業は、54.8%。BYODにおける懸念では、「機密情報漏えい」64.3%と「個人情報流出」57.1%のセキュリティに関する2項目が50%を超えた。管理コストや利用料金などは、個人端末であるためやや低い数値となっている。

 一方従業員側は、社内で決められたスマートフォン利用時のパスワードポリシーに従い、設定しているのは64.8%とやや低め。「パスワードポリシーがない」30.5%、「設定しない」4.7%などの回答が寄せられた。BYODの利用を会社が認めていると回答したのは、57.8%で、目的としては、「社内との業務に関する電話・メールのやり取り」77.0%、「社外との業務に関する電話・メールのやり取り」66.2%、「スケジュール管理」67.6%などがあげられた。

 実際、個人のスマートフォンに業務に関する情報を「保存している」としたのは54.7%で過半数を超えていた。BYODの懸念点としては、「機密情報漏えい」62.5%、「個人情報流出」58.6%、「利用料金負担の問題」37.5%などがあがっている。

個人スマホに業務情報を保存しているのは54.7%

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×