独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は7月30日、スマートテレビをはじめとする情報家電やスマートフォンなど、いわゆる「組込み製品」の脆弱性を検出するツール「iFuzzMaker」を開発、7月30日からIPAのWebサイトでオープンソースソフトウェア(OSS)として公開したと発表した。IPAでは、2011年8月から組込み製品に潜む脆弱性を低減させる取組みを行っているが、その一貫で行った検証テストでは、JPEG画像を閲覧する機能に不都合をきたす可能性のある脆弱性を検出した。脆弱性の解消には、セキュリティテストのひとつである「ファジング」が有効であり、このためのツールには商用製品やオープンソースソフトウェアなど複数存在する。しかし、既存のツールのみではJPEG画像の閲覧機能に対しては十分なテストが難しいことが、IPAでの検証テストの際に判明した。「iFuzzMaker」は既存のテストツールの機能不足を補うことを目的としており、今回、幅広く製品開発の関係者に活用されるよう、利用マニュアルとともにOSSとして公開した。