独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月8日、ソフトバンク・テクノロジー株式会社が提供する「Office 365」の利用を制限するシステム「Online Service Gate」にパスワード管理不備の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「Online Service Gate」には、Office 365のパスワードを一元管理する機能が搭載されている。この「OWA Helper(アドイン版)」および「OSG Lite(ブックマークレット版)」には、本来管理者しか知ることのできないOffice 365のパスワードをユーザ自身が参照できる脆弱性(CVE-2013-2308)が存在する。この問題により、ユーザによって当該製品で管理しているOffice 365のパスワードを取得され、結果として当該製品による制限を回避されOffice 365を使用される可能性がある。開発者によると、当該製品は製品使用時にシステム側で自動的にアップデートが適用されるため、ユーザによる手動アップデートは必要ないという。