NTTデータ先端技術株式会社は9月7日、「Splunk 4.3.3およびそれ以前」の管理項目における任意のファイルを表示可能な脆弱性に関する検証レポートを公開した。現時点でSplunk社から本脆弱性を修正するバージョンはリリースされておらず、また公開された脆弱性情報によるとSplunk社は本脆弱性を脆弱性と判断していないため、修正されない可能性がある。本脆弱性を利用するには、「Admin」ロールの権限を有するユーザでSplunkへのログインが可能であることが必須条件となる。同社では、本脆弱性の再現性について検証を行った。検証は、Debian 6.0.5上のSplunk 4.3.3を検証ターゲットシステムとして実施した。Splunkに管理者権限ユーザでログイン後、ファイルパスを設定することで任意のファイルを表示する。表示させるファイルは、「/etc/shadow」ファイルとしている。検証の結果、画面上にはSplunkの設定ではなく、「/etc/shadow」の内容が表示されていることから、センシティブ情報の窃取に成功した。