株式会社シマンテックは8月17日、「シマンテック インテリジェンス レポート 2012年7月度(日本語版)」を発表した。今月の分析では、オリンピックを扱ったハッシュタグを使ってTwitter上で悪質なコードを拡散する攻撃、オリンピックをテーマにした人気のあるAndroidアプリに脅威を組み込む手口、クレジットカード会社主催のコンテストに偽装したスパムとフィッシング詐欺などを取り上げている。レポートでは、悪質なコードを拡散する攻撃ツールキットの利用が増加していることにも注目、2011年後半の6カ月の平均活動件数の3倍にも達している。攻撃ツールキットの設定や運用の方法の決定的な変化、さらには個人や小規模なWebサイトに対するツールキットの影響といった点にも焦点を当てている。メールによるフィッシングやマルウェアはわずかに減少しているが、スパムや悪質なWebサイトは増加しており、同社では1日あたり2,189件のWebサイトをブロックした。