ガートナー ジャパンは27日、2011年の半導体市場に関する調査報告を発表した。電子機器ブランド企業上位10社は、2011年のデザインTAM(Total Available Market)ベースで1,056億ドル、半導体総売上の35%もの需要を支えたという。 この数値は、前年比でおよそ18億ドル、1.8%の増加になる。2011年の上位10社には、米州、アジア・パシフィック、日本からそれぞれ3社、欧州から1社がランクイン。過去5年にわたって急速な成長を続けてきたAppleが、2010年の第3位から2つポジションを上げて、2011年、半導体市場における世界最大の顧客になった。なお日本からは6位、7位、10位にそれぞれ、ソニー、東芝、パナソニックがランクインした。 DRAM価格が2011年に急落するなどの要因により、多くのPCベンダーが半導体需要を減少させたが、AppleはMacBook Airの成功によって、PC事業において半導体の需要を拡大。スマートフォン、タブレット分野でも成功を収めている。 ガートナージャパンによると、日本の半導体市場は、デザインTAMにおいて縮小し続けているとのこと。2011年は大震災や急激な円高といった要因により、さらに市場が縮小したとしている。