株式会社アンラボは1月12日、2011年12月の「ASECレポート」を発表した。本レポートは、ASEC(AhnLab Security Emergency response Center)による統計情報となっている。12月のマルウェア感染報告では、先月と同様に「JS/Agent」が1位となり、「Exploit/Cve-2011-2140」が2位、「Swf/Dropper」が3位にランクインした。今回新たにTop 20にランクインしたマルウェアは合計7件となっている。また、マルウェアがウイルス対策ソフトに検出されるかどうかを事前にテストできる、攻撃者向けのマルウェア用アンチウイルスチェックWebサイトがロシアで発見された。今回発見されたWebサイトでは、35種のウイルス対策製品に対する検出チェックテストができ、テスト1回につき1セント、20ドルを支払えば500回までテストが可能だという。また、マルウェア配布時に利用するWebサイトがセキュリティ企業のブラックリストに含まれているかを確認する機能や、VPNサービスも提供していた。レポートではこのほか、複数の脆弱性を悪用するゼウスボット伝播メールの検出を取り上げている。