マカフィー株式会社は7月13日、多くの企業が情報漏えいの標的にされており、企業は自社の機密データや顧客情報を不正利用されるリスクにさらされていることを受け「中小企業が実践すべき5つのステップ」を同社ブログで公開している。ベライゾン社の最近の調査によると、2009年の情報漏えいが140件であったのに対し、2010年には760件と過去最高の件数を記録している。一方、盗み出された記録は2009年には1億4,400万件だったのに対し、2010年は約400万件と減少しており、より小規模な情報漏えいが急激に増加している状況が明らかになっている。また同調査から、2010年の情報漏えいの92%は外部からのハッキング攻撃によるもので、2009年の22%から増加したことも明らかになっている。盗まれたデータの約80%は、PCにアクセスするためのバックドアを提供するマルウェアにより盗まれたものであった。頻発する情報漏えい事件に対し、中小企業が行うべきセキュリティ対策を5つのステップとして、「データ品質評価を実施する」「すべてのデータ接触ポイントの説明書を作る」「定期的にシステムの再点検を実施する」「総合的かつ具体的なセキュリティポリシーを開発する」「総合的なソリューションを導入する」を挙げている。(吉澤亨史)http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/content.asp?id=1257