工藤伸治のセキュリティ事件簿 第9回「遠山」 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.10.20(土)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 第9回「遠山」

※本稿はフィクションです。実在の団体・事件とは関係がありません※

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葛城はすぐに電話をかけて了解を取ってくれた。この辺は意外と柔軟、迅速に動いてくれる。思ったより、いい客になるかもしれない。オレはちょっとうれしくなった。

「これから、あんたとは携帯メールを使って連絡をとる。あんたんとこのシステムなんか怖くて使えねえ」

「はい」

「みんなが部屋から出て行ったら、内部監視ツールをセットアップする。ついでに盗聴されてないか調べてみるよ。あんた、一時間くらいシステム部の連中をどっかに連れ出してくれないか? 会議とかなんとか理由つけてさ」

「それは、なんとかします。ただ、全員は無理です。最低、ひとりか、ふたりは残さないと業務が回りません」

「わかった。それでいいよ」

「では、そうですね。一時間後に会議を行うようにします」

葛城はそう言うと、出て行った。

会議が始まってがらんとしたシステム部の部屋にオレは移動した。葛城の野郎が気を利かせたのか、システム部に残っていたのは二人の女だった。汗かきの男のでぶが残ってたら、オレはやる気をなくしていただろう。

三十歳半ばのくたびれてるけど、私まだがんばれます、といった感じの女と、二十歳代半ばの無表情なメガネ女だった。メガネ女は化粧っ気もなく、ファッションも適当にユニクロで売ってるものを買いました、という感じなのだが、大きな胸が目立つ。オレは、こういうアンバランスなのに弱いんだ。

《一田 和樹》

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