予告【Scan PREMIUM 先行一挙配信】作家一田和樹氏に聞く、工藤伸治のセキュリティ事件簿 新シーズン「レピュテーション攻撃の罠」で新しく取り組んだこと | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2019.08.18(日)

予告【Scan PREMIUM 先行一挙配信】作家一田和樹氏に聞く、工藤伸治のセキュリティ事件簿 新シーズン「レピュテーション攻撃の罠」で新しく取り組んだこと

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン8「レピュテーション攻撃の罠」は、Scan PREMIUM 会員向けに前編後編の2回に分け来週・さ来週先行一挙配信され、その後8月の夏休み明け以降一般読者向けに順次公開されます。どうぞご期待下さい。

特集 コラム
 企業で発生するさまざまなセキュリティインシデントを解決し、表沙汰にすることなく裏で闇に葬り去る敏腕セキュリティコンサルタントの活躍を描いた「工藤伸治のセキュリティ事件簿シリーズ」待望の新シーズンがいよいよ開始します。

 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン8「レピュテーション攻撃の罠」は、Scan PREMIUM 会員向けに前編・後編の2回に分け来週・さ来週先行一挙配信され、その後8月の夏休み明け以降一般読者向けに順次公開されます。どうぞご期待下さい。

 カナダのバンクーバーでサイバーセキュリティとサイバーポリティクスの未来を見つめる作者の一田和樹先生に、シーズン8の見どころや、新作で挑戦した新しい取り組みについて話を聞きました。


――本日はお忙しいところ取材にご協力いただき、ありがとうございます。

 そんな挨拶はいいので、早く工藤ちゃんのシーズン8の掲載を開始してください。そもそもこんなデッチ上げのインタビューに応えること自体不本意です。

――今回の工藤のクライアントとなるのは、都内にある声優関連のグッズやドラマCDなどの製作を行う「バズーカノベルティ社」だそうですね。

 完成原稿の入稿から何ヶ月経っていると思っているんですか。早く新シーズンの配信をしてください。

――ストーリーは、最初「ちんけな個人情報流出だろうと高をくくっていた」工藤伸治が、実は総数100件ものSNSアカウントを駆使して「バズーカノベルティ社」の誹謗中傷を行う「レピュテーション攻撃」の真犯人探しであることに気づき、自分の手に余る事件であるところに戸惑うところからはじまります。しかもSNSアカウントはつぶしてもつぶしても、つぶしたのとまったく同数のアカウントが新たに「湧いてくる」という。情報システム部の橘(たちばな)は手に負えず、当初大手セキュリティ企業に相談するも断られ、最後の切り札としてどんなタフな仕事でも結果を出す男、工藤伸治に白羽の矢が立てられます。

 ひょっとしたら完成稿入稿から何ヶ月どころで済まないかもしれませんよ。

――工藤伸治のセキュリティ事件簿シーズン7「アリバイの通信密室」では二重帳簿が持ち出され脅迫を受けましたが、その他のシーズンのほとんどが、会員情報が流出あるいは盗まれて事件が起こっています。裏帳簿も会員情報も企業の内部にある資産であることに共通点がありました。しかし、今回のシーズン8「レピュテーション攻撃の罠」は、インターネット上の企業のブランドや風評という、いわば「外部にある資産」をターゲットに、SNSを活用して企業にダメージを与えるという点で、いままでになかった脅威です。ポイントは、企業に風評被害を与えることは昔からできましたが、SNSの時代になってそれが容易になっており、なおかつ、そのためのツールやサービスが安価で提供されているところが今回の先生の問題提起ですね。

 きっちり〆切を守って私が入稿してから半年、あるいは1年は経っているんじゃないかなあ。不思議だなあ。こんなことやっていて編集担当は怒られないのかなあ。


工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン8「レピュテーション攻撃の罠」イメージイラスト ラフ案
工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン8
「レピュテーション攻撃の罠」イメージイラスト ラフ案(イラスト:瀬尾 浩史 )

――「トロール」と呼ばれる百件の世論操作用のレンタルSNSアカウントを使って、バズーカノベルティ社へレピュテーション攻撃の集中砲火が行われるプロセスは、一田先生に今春ご寄稿いただいた専門資料分析記事「ロシアのネット世論操作部隊IRA作戦概要11の要点」で解説された方法論とまったく同一ですね。これは「もしロシアのIRA社のような攻撃が日本企業に対して行われたら」という、小説を使った一種のサイバー演習としても読めると思います。企業で事業継続やコンプライアンス、経営企画などに所属するビジネスパーソンにも有益な内容といえますね。

 いやいや。雑に話をまとめないでください。順番はそうじゃなくて逆、逆シーズン8の入稿は「IRA作戦概要11の要点」の3ヶ月も半年も先です! 「IRA作戦概要11の要点」を掲載したら反響があったんで、それを小説にしましたみたいな綺麗なまとめは沢山です。そういうのを「後付け」とか「偽善」っていうんですよ。要は編集部でシーズン8の掲載が遅れたので、たまたまそのあとにオックスフォード大学等によるロシアのIRA社の分析レポートが出ただけです。後付けで保身をするって要はただのバカってことですからね。繰り返しますが、シーズン8の掲載を早くお願いします。

――もうひとつ新しい点としては、バズーカノベルティ社 情報システム部 橘のキャラクター造形ですね。若さがあって、バズーカノベルティ社に転職した直後にレピュテーション攻撃対策の当事者になる。これまでの工藤伸治シリーズに登場する被害企業の情報システム部門や経営企画の担当者は、一人の例外もなく、無能かあるいは有能だとしても、コンサルタントの工藤を雇うことで自分自身の業務が失敗するリスクまで外部化できると思っているかのような「業務から学ばず、責任逃れと保身だけを至上とする、何もしない、成長が止まった担当者」で、いわば工藤伸治のような汚れ仕事の需要を生む日本社会の負のインフラを構成する人物像として描かれていました。しかし、今回の橘は、工藤の仕事ぶりに感化され、積極的に学びはじめ、犯人探しに必死で食らいついていく。いままでにない情シス担当者像で感動しました。非常に淡い絆ですが、作品全体が、工藤と橘がバディを結成していく過程として描かれているようにも感じました。

転職してすぐに会社が「レピュテーション攻撃」の集中砲火を浴びる、<br />バズーカノベルティ社 情報システム部の橘
転職してすぐに会社が「レピュテーション攻撃」の集中砲火を浴びる、
バズーカノベルティ社 情報システム部の橘(イラスト:瀬尾 浩史 )

 とにかく早く掲載してください。仮にも工藤伸治のセキュリティ事件簿は連載小説なんですからね。一年以上も間があくってどういうことですか。

――バディといえば、もう一人新しい工藤の強力な助っ人が登場しますね。都内にある立林大学 社会学部 博士課程に在籍し、SNSによる世論操作を専門に研究している山崎麻紀子です。多量のデータを扱うSNSの分析には、統計やアルゴリズムの最新知見などが不可欠になります。強力な味方が現れましたね。

立林大学 社会学部 博士課程 山崎麻紀子、SNSを活用した世論操作が研究テーマ
立林大学 社会学部 博士課程 山崎麻紀子、
SNSを活用した世論操作が研究テーマ(イラスト:瀬尾 浩史 )

 いったいシーズン8がいつ掲載されるのか週末に編集部に三回目、いや五回目、六回目の連絡をしたところ「夏風邪で2週間倒れた。申し訳ない」とか耳を疑うことを言っていました。いや、遅れてるのは2週間どころじゃないですから。プロなら言っていいことと悪いことがあると思います。

――工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン8「レピュテーション攻撃の罠」は、Scan PREMIUM 会員向けに前編・後編の2回に分けて来週・さ来週に先行一挙配信され、その後8月の夏休み明け以降一般読者向けに順次公開されます。どうぞご期待下さい。本日はありがとうございました。

 茶番だ! 偽善だ! 欺瞞だ! パスワードリマインダ! ジャイアントパンダ! とにかく早く掲載してください。恥ずかしくないんですか?


工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン8「レピュテーション攻撃の罠」イメージイラスト 線画
工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン8
「レピュテーション攻撃の罠」イメージイラスト 線画(イラスト:瀬尾 浩史 )
《ScanNetSecurity》

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