RSAセキュリティ株式会社は6月24日、フィッシングやオンライン犯罪関連ニュース「Monthly AFCC NEWS Vol.35」を発行した。ニュースでは、サイバー犯罪者達がフリーのオンラインサービスを有効活用していることが紹介されている。最近RSAが発見した手口では、バンキングサービスを狙うトロイの木馬、特に「Brazilian Banker(ブラジル人銀行員)」と呼ばれるシリーズを運用するために、Googleなどの一般向けサービスが使われていた。犯罪者がフリーのサービスを利用するメリットは多いが、実際に通信リソースをホストしているトロイの木馬を使った攻撃は非常に珍しいとし、その仕組みを紹介している。2010年5月の統計レポートでは、5月のフィッシング攻撃の合計回数は16,541回と、4月から9%の減少となった。攻撃を受けたブランド数(223社)は、4月の222社とほとんど変化がなかった。フィッシング攻撃を受けた国の回数別ランキングでは、割合は4月の44%から5月は35.5%と下がったものの、引き続き英国がトップに立っている。2位は米国の34%で、英国との差はわずかだ。3位は3カ月連続で南アフリカとなっている。ブランド数では4月の傾向を引き継いでおり、米国が48%、英国が18%と相変わらず両国で世界の66%を占めている。http://japan.rsa.com/