警察庁は4月7日、平成19年度総合セキュリティ対策会議の報告書「Winny等ファイル共有ソフトを用いた著作権侵害問題とその対応策について」を発表した。総合セキュリティ対策会議は、情報セキュリティに関する産業界等と政府機関との連携のあり方、特に警察との連携のあり方について意見交換を行うことを目的として開催されているもの。本年度は、昨今問題化しているWinny等ファイル共有ソフトを用いた著作権侵害問題を取り上げ、広報啓発を含めた広範な対応策等について議論を行った。報告書では、Winny等ファイル共有ソフトを用いた著作権侵害問題を選定した背景をはじめ、著作権侵害の実態や態様、対応策などがまとめられている。このほか資料として、平成19年中のサイバー犯罪の検挙状況や不正アクセス行為の発生状況、いわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況、インターネット上の自殺予告事案への対応、「インターネット・ホットラインセンター」の運用状況などもまとめている。http://www.npa.go.jp/cyber/csmeeting/h19/image/pdf19.pdf