スパム対策のアプライアンスで広く知られるBarracuda Networks社のCEOであるDean Drako 氏が新製品の発表準備のために来日した。Scan編集部は6月12日、同氏へのインタビューを実施、新製品であるIPS機能を持つロードバランサー「Barracuda Load Balancer」の概要などを聞いた。バラクーダネットワークスジャパン株式会社http://www.barracudanetworks.com/ns/──>>安価なロードバランサーで市場を取り込む今後バラクーダネットワークスジャパンでは、アンチスパムだけでなく、トータルネットワークセキュリティ企業としてプロダクトポートフォリオに基づいた戦略をとっていくという。日本で2007年7月を目処にリリースを予定する新製品で、IPS機能を持つロードバランサー「Barracuda Load Balancer」はその戦略の重要な一部のひとつだ。Barracuda Load Balancerは、同社の特に海外の顧客の中に、アンチスパムをロードバランスする需要があったが、一般にロードバランサーの投資額は大きいため、構成としてそこだけ高価になってしまっていたという。そこで、低価格な同社製品の顧客に向けて低価格なロードバランサーを提供するために発売され、低価格のロードバランサーを使ってマーケットの取り込みを狙う。Barracuda Load Balancerは、高可用性を実現するサーバーの負荷分散と、IPS機能を、同社ならではの低価格で提供するアプライアンスだ。ユーザーやサーバごとのライセンスではなく製品単体が極めて低い値付けで提供される。製品は4モデルで、主な機能とそれぞれ定義ファイル更新料込みの価格は下記の通り。●代表的機能──────────────────レイヤー4負荷分散ダイレクトサーバ応答侵入防止高可用性レイヤー7負荷分散クッキーによるセッション維持SSLの負荷軽減プログラミングインターフェース/APISSLの高速化(ハードウェア処理)──────────────────●モデル別価格表・Model 240…675,000円・Model 340…900,000円・Model 440…1,805,000円・Model 640…4,060,000円>>スパム対策製品同様、まず評価ありきの販売戦略Drako 氏は、ロードバランサーにIPS機能を持たせたことに関して、「ファイアウォールにセキュリティ機能を統合していくと、よほど高機能にしない限り、その部分のパフォーマンスが悪くなりボトルネックになる。サーバの役割として、必要なのはIPSであって、たとえばアンチウイルス機能などはサーバ自身がブラウザでデータをダウンロードしてくるわけではないので、本当に必要なものではない。ロードバランサーとIPSは完璧な組み合わせだ」と語った。Barracuda Load Balancerは、SSL負荷軽減と高速化の機能を持ち、最上位モデルの640は、2000TPSという数値でハードウェアでSSLのアクセラレーションを行う。また、通常サーバ一台一台にいれるSSL証明書を集中統合管理することもできる。レイヤー7のロードバランシングは、クッキーを元にしてセッションを維持する。サーバーロードバランシングの場合、クライアントが負荷分散されて別のサーバに行くと問題があるのでクッキーをもとにクライアントとサーバをひもづけて管理する。Barracuda Load Balancerの販売戦略に関しては、「チャネルビジネスのやりかたは変わらないが、プロダクトによって得意なパートナーさんがいるのでそのウエイトは考えていくものの、基本的なパートナーさんとのおつきあいは変わらない (バラクーダネットワークスジャパン株式会社 市場開発 日本担当部長 小林容樹 氏)」という。また、これまで行ってきた評価機の無償貸し出しに関してはBarracuda Load Balancerに関しても同じで、評価ありきでやっていきたい(小林氏)、と語った。