昨年、インディアナ大学の学生に対して、非常にターゲットを絞ったフィッシング攻撃が行われた。これは以前、大学の主要研究サーバーの1つにハッカーが侵入して奪った情報を利用したものだと、インディアナ大学情報科学部でサイバーセキュリティを専攻するクリス・ソゴイアンがブログで主張している。まず、フィッシング詐欺事件の概要を紹介すると、2006年6月、インディアナ大学信用組合の利用者の一部が、“極めて高度な”フィッシング詐欺のターゲットとなったというものだ。犯人はユーザーの口座情報、デビットカードの番号、ピンコードを不正に入手しようとしていた。フィッシングメールは中旬に送付されたということだ。事件を受けて、信用組合のマーク・ウィーグル部長は「最低15〜20人がこのフィッシング詐欺により個人情報を何者かに奪われた」と説明している。この被害者数は、メール送付から約1週間後の数字で、最終的には、70〜80人の利用者が被害に遭ったようだ。ウィーグル部長は管理情報システムの担当だ。6月22日付け『Indiana Daily Student News』では、情報工学のアレックス・トゥ客員助手が、このフィッシング攻撃は、他の多くのフィッシングメール同様2つの部分から構成されていたと説明していると伝えている。信頼できると受信者が信じるような人からのe-mail、そしてe-mailにはリンクが張られていて、そのウェブページで個人情報を求めていた。e-mailの内容は…【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──この記事には続きがあります。全文はScan Security Management本誌をご覧ください。◎有料版Scan申込> http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m02_ssm