株式会社紀陽銀行は2月12日、「ボイスフィッシング」による不正送金に関する注意喚起を発表した。
同行では、銀行担当者を騙る犯人が被害者(企業)に電話をかけ、フィッシングサイトに誘導してインターネットバンキングのアカウント情報等を入力させて盗み取り、法人口座から不正に送金する「ボイスフィッシング」の被害が全国的に急増しているとし、注意を呼びかけている。
同行によると手口の概要は下記の通り。
1.犯人が銀行担当者を騙り、被害者(企業)に電話をかけ(自動音声の場合あり)、メールアドレスを聞き出す
2.犯人がフィッシングメールを送信し、電話で指示しながら被害者をフィッシングサイトに誘導し、インターネットバンキングのアカウント情報等を入力させて盗み取る
3.フィッシングサイトに入力させたアカウント情報等を使って、犯人が法人口座から資産を不正に出金する
同行では被害に遭わないためのポイントとして下記を紹介している。
1.知らない電話番号からの着信は信用しない
2.銀行担当者を騙る者から連絡があった場合は、銀行の取引店等に連絡して確認するなど、慎重に
対応する
3.インターネットバンキングにログインする際は、銀行の公式ページからアクセスする(メール等
に記載されたリンクからアクセスしない)
なお、同行から顧客に対し、インターネットバンキングのIDやパスワードを電話やメール等で問い合わせることはないとのこと。