独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月25日、baserCMSにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。田内陸斗氏、内田裕介氏、株式会社フォアーゼットの蔀綾人氏、株式会社レオンテクノロジーの太田恭平氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
baserCMS 5.1.3より前のバージョン(baserCMS 5系)
baserCMS 4.8.2より前のバージョン(baserCMS 4系)
baserCMSユーザー会が提供するbaserCMSには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・記事編集画面におけるスラッグの取り扱い不備に起因した格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2024-46996)
→細工された入力が行われた後、管理画面にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される。また、細工されたデータを含むページが公開された場合、そのページを閲覧したウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される。
・メールフォーム設定画面における格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2024-46998)
→細工された入力が行われた後、管理画面にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される。また、細工されたデータを含むページが公開された場合、そのページを閲覧したウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される。
・エラーページ生成処理の不備に起因した反射型クロスサイトスクリプティング(CVE-2024-46995)
→当該製品の管理画面にログインした状態で細工されたページにアクセスした場合、ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される
・記事編集画面およびコンテンツ一覧画面における入力データの取り扱い不備に起因した格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2024-46994)
→当該製品の管理画面にログインした状態で細工されたページにアクセスした場合、ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。なお当該脆弱性は、下記のバージョンで修正されている。
baserCMS 5.1.3(baserCMS 5系)
baserCMS 4.8.2(baserCMS 4系)