サイボウズGaroon に複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.07.02(火)

サイボウズGaroon に複数の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月13日、サイボウズGaroonにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月13日、サイボウズGaroonにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。@bttthuan氏、東内裕二氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2024-31397、CVE-2024-31398、CVE-2024-31399、CVE-2024-31401、CVE-2024-31402
サイボウズ Garoon 5.0.0から5.15.2まで

・CVE-2024-31400
サイボウズ Garoon 5.0.0から5.15.0まで

・CVE-2024-31403
サイボウズ Garoon 5.0.0から6.0.0まで

・CVE-2024-31404
サイボウズ Garoon 5.5.0から6.0.0まで

 サイボウズ株式会社が提供するサイボウズGaroonには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。

・メールに関するデータの不適切な取り扱い(CVE-2024-31397)
→当該製品に管理者としてログイン可能なユーザによってサービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける

・APIに関する閲覧制限不備の脆弱性(CVE-2024-31398)
→当該製品にログイン可能なユーザによってユーザ一覧の情報を取得される

・メールに関するサービスが高負荷となる脆弱性(CVE-2024-31399)
→当該製品で細工されたメールを受信するとサービス運用妨害(DoS)状態にされる

・スケジュールに関するクロスサイトスクリプティングの脆弱性(CVE-2024-31401)
→当該製品にログインしているユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される

・共有ToDoに関する操作制限回避の脆弱性(CVE-2024-31402)
→当該製品にログイン可能なユーザによって共有ToDoに関するデータが削除される

・メールに関する情報漏えいの脆弱性(CVE-2024-31400)
→意図しないデータを取得される

・メモに関する閲覧および操作制限回避の脆弱性(CVE-2024-31403)
→当該製品にログイン可能なユーザによって、メモに関するデータを取得されたり、改ざんされたりする

・スケジュールに関する閲覧制限不備の脆弱性(CVE-2024-31404)
→当該製品にログイン可能なユーザによってスケジュールに関するデータが閲覧される

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×