独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月6日、ケービデバイス製デジタルビデオレコーダにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所の森好樹氏、丑丸逸人氏、首浦大夢氏、久保正樹氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
KB-AHR04D 91110.1.101106.78より前のバージョン
KB-AHR08D 91210.1.101106.78より前のバージョン
KB-AHR16D 91310.1.101106.78より前のバージョン
KB-IRIP04A 95110.1.100290.78Aより前のバージョン
KB-IRIP08A 95210.1.100290.78Aより前のバージョン
KB-IRIP16A 95310.1.100290.78Aより前のバージョン
株式会社ケービデバイスが提供する複数のデジタルビデオレコーダ製品には、不適切な認証(推測可能な認証情報)(CVE-2023-30762)、OSコマンドインジェクション(CVE-2023-30764)、ドキュメント化されていないデバッグ機能を有効化される問題(CVE-2023-30766)が存在し、遠隔の第三者によって当該製品上で任意のOSコマンドを実行されたり、機器の設定を変更されたりする可能性がある。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートするよう呼びかけている。