CRYPTREC暗号リストおよび仕様書を改定 2013年以来 | ScanNetSecurity
2024.04.26(金)

CRYPTREC暗号リストおよび仕様書を改定 2013年以来

デジタル庁、総務省、経済産業省の暗号技術検討会および関連委員会(CRYPTREC)は、CRYPTREC暗号リストの改定版、および更新したCRYPTREC暗号の仕様書を公開した。

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 デジタル庁、総務省、経済産業省の暗号技術検討会および関連委員会(CRYPTREC)は3月31日、CRYPTREC暗号リストの改定版、および更新したCRYPTREC暗号の仕様書を公開した。2013年(平成25年)3月以来の改定となる。

 CRYPTREC暗号リストは、電子政府推奨暗号リスト、推奨候補暗号リスト、運用監視暗号リストで構成される。電子政府推奨暗号リストは、市場における利用実績が十分である、あるいは今後の普及が見込まれると判断され、当該技術の利用を推奨する暗号技術のリストとなる。

 電子政府推奨暗号リストでは、2013年版から公開鍵暗号の署名に「EdDSA」が追加され、共通鍵暗号の64ビットブロック暗号が「該当なし」となった。ハッシュ関数については、「SHA3」や「SHAKE」が追加されるなどの改定が行われている。

 推奨候補暗号リストは、今後電子政府推奨暗号リストに掲載される可能性のある暗号技術のリストとなる。こちらは共通鍵暗号の128ビットブロック暗号から「SC2000」が削除され、エンティティ認証が「該当なし」となった。

 運用監視暗号リストは、推奨すべく状態ではなくなったものの、互換性維持のために継続利用を容認するもののリストとなる。こちらは共通鍵暗号の64ビットブロック暗号に「3-key Triple DES」が追記され、ストリーム暗号が「該当なし」となった。なお、いずれも鍵長には注意が必要としている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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