特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は12月23日、「JNSA 2022セキュリティ十大ニュース~セキュリティニュースの二極化は何を示唆するのか~」を発表した。
JNSAでは2022年のセキュリティ十大ニュースについて、安全保障を軸とする非日常のセキュリティニュースが際立つ一方で、セキュリティの事件事故は日常茶飯事になり毎日起こる交通事故と大差ない報道ぶりになってきたと、セキュリティニュースが日常と非日常とに二極化したとしている。
JNSAが選定したセキュリティ十大ニュースは以下の通り。
第1位:2月24日 ロシアがウクライナへ軍事侵攻
~ 国家間の戦争においてサイバー攻撃はどう位置付けられるのか? ~
第2位:3月1日 取引先企業へのサイバー攻撃でトヨタ自動車の国内全工場が稼働停止
~ 改めて浮き彫りになったサプライチェーン全体でのセキュリティ対策の重要性 ~
第3位:6月23日 全市民46万人余の個人情報入ったUSBを紛失 尼崎市が発表
~ 情報に 対する思いの サイイタク(差異痛く/再委託) ~
第4位:7月2日 KDDI大規模通信障害 丸2日間
~ 119番通報を含む生活インフラに過去最大級の障害 ~
第5位:10月31日 大阪急性期・総合医療センターでランサム被害
~ 人質は電子カルテ、外来診療や手術の停止など深刻な影響 ~
第6位:5月18日 経済安全保障推進法公布
~ 国民生活や国家の安全確保の一端をサイバーセキュリティが担う時代が到来 ~
第7位:11月4日 休眠から再び戻ってきたEmotetが活動再開、猛威は続く
~ 活動開始から8年、進化を続けるEmotetに終焉は来るのか ~
第8位:4月1日 改正個人情報保護法施行
~ 迅速な法整備とそれに足並みを揃えた社会への展開が課題 ~
第9位:9月1日 デジタル庁発足1週年、期待と実績、改革は道半ば
~ 全員参加で大胆な改革を! ~
第10位:7月11日 米国政府はLog4jの脆弱性に前例のない警鐘を鳴らした
~ 既に侵入されている? 動き出した攻撃者に対策は間に合うのか ~
番外:11月1日 ISMAP-LIU運用開始
~ Low-ImpactはHigh-Impactになるか、その影響力に期待 ~