特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は12月25日、「JNSA2020セキュリティ十大ニュース~コロナが見せつけた大変革時代の幕開け~」を発表した。JNSAでは2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広まりを発端に、米国大統領選挙、求められる民主主義の進化、経済弱者への多大な被害、日本国内のデジタル化の遅れ等を含む大きな世界背景が、今年のセキュリティ十大ニュースに影響を与えており、個々のニュースの背景にあるものをつなぎ合わせてみると、大変革時代の幕開けに違いないとしている。JNSAが選定したセキュリティ十大ニュースはは以下の通り。第1位:4月7日 新型コロナウイルス感染症 七都府県に緊急事態宣言~問われるテレワークのセキュリティと働き方~第2位:9月8日 ドコモ口座サービスで不正利用発覚~信頼されてきた銀行でも甘かった認証、ドコモ利用者以外にも不安を引き起こす。~第3位:9月18日 「デジタル庁」21年に設置へ~デジタル庁 みんなの期待 ショウキアリ?~第4位:10月1日 東証システム障害で終日売買停止~危機対応の評価分かれる、IT装置産業のレジリエンスに問題提起~第5位:9月4日 進化を続けるマルウェア「Emotet」の感染急増~EmotetはEメールコミュニケーションを死にいたらしめるか?~第6位:2月12日 防衛関連企業、不正アクセス事案の調査結果 を公開~周到に計画された「国家が支援するサイバー攻撃」の衝撃~第7位:10月29日 GoTo利用し無断キャンセル 千葉のホテル、被害63万円分~急ごしらえでも不正はフセイでいこう!~第8位:6月12日 期待のISMAP運用開始~クラウドサービス選定に新たなスタンダード~第9位:11月16日 カプコン、標的型ランサムウェアで最大35万人の個人情報流出か~サイバー攻撃対策も新型コロナ対策も、的確な判断のための計画づくりが重要~第10位:11月5日 経産省、IoTセキュリティ・セーフティ・フレームワーク(IoT-SSF)を策定~フィジカルとサイバーをつなぐIoTのセキュリティ対策が動きだす~