NTTデータ先端技術株式会社は6月1日、Windows OS に存在する RCE 脆弱性についての検証レポートを公開した。
脆弱性と脅威
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NTTデータ先端技術株式会社は6月1日、Windows OS に存在する RCE 脆弱性についての検証レポートを公開した。同社では、Microsoft が5月11日に公表したhttp.sys に存在するリモートコード実行の脆弱性について検証を実施し、脆弱性の悪用が可能であることを確認している。影響を受けるシステムは以下の通り。
Windows 10 Version 2004 for 32-bit/x64-based/ARM64-based Systems Windows 10 Version 20H2 for 32-bit/x64-based/ARM64-based Systems Windows Server, version 2004/20H2 (Server Core installation)
http.sys はHTTP プロトコルスタックを処理するカーネルモードドライバで、Windows マシンの Web サービスである Internet Information Services(IIS)などで利用されているが、本脆弱性は、http.sys に存在する Use-After-Free(解放済みメモリ使用)の問題に起因し、悪用された場合、攻撃者がリモートから任意のコードを実行できる可能性がある。また本脆弱性は、Blue Screen of Death(BSoD)を引き起こす概念実証(PoC)コードも確認されており、DoS 攻撃を受ける可能性がある。