2割弱のビジネスパーソン「PPAP はビジネスマナー」 | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

2割弱のビジネスパーソン「PPAP はビジネスマナー」

アドビ株式会社は12月10日、企業に勤めるビジネスパーソン500名を対象に社内ルールや商習慣に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。同調査は、普段PCを使用して仕事する全国のビジネスパーソン、男女計500名を対象にインターネット上で実施した。

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アドビ株式会社は12月10日、企業に勤めるビジネスパーソン500名を対象に社内ルールや商習慣に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。同調査は、普段PCを使用して仕事する全国のビジネスパーソン、男女計500名を対象にインターネット上で実施した。

調査結果によると、ビジネスパーソンの80.6%が社内に非効率な商習慣が存在すると回答、無駄だと思う商習慣トップ3として「書類への押印、捺印(58.1%)」、「紙資料の印刷・配布(52.9%)」、「手書きでの記載が必要な書類の作成(46.7%)」が挙げられた。

普段の業務において無駄だと感じた商習慣ワースト10は下記の通り。

1.書類への押印、捺印
(58.1%)

2.紙資料の印刷・配布
(52.9%)

3.手書きでの記載が必要な書類の作成
(46.7%)

4.メール送信時の定型文(お世話になっております~です。等)
(45.7%)

5.Eメールを送ったことを伝えるためだけの確認電話
(34.7%)

6.請求書や見積書などの原本郵送
(35.2%)

7.紙の領収書の処理(経費申請処理など)
(35.0%)

8.パスワード付き添付ファイルの送受(パスワードを別途送付)
(34.5%)

9.FAXを使った連絡
(31.3%)

10.議事録のキーボード入力
(23.3%)

行政で撤廃の動きが出ている「パスワード付き添付ファイル(PPAP)」については、過去1年以内に受信したことがあると回答した人は82%にも上り、自ら送付したという人も56.6%に上り、多くの会社で商習慣となっている実態が明らかとなった。

過去1年間にパスワード付きファイルをメール送信した経験があると回答した283名に、その理由を確認したところ、最も多かったのが「会社の規則やルールで指定されているから(56.2%)」で、「セキュリティ上有意義だと思うから」という回答も4割以上あった。パスワード付き添付ファイル送信が「会社の決まりではないが、ビジネスマナーの一つだと思うから」という回答も2割弱(17.3%)あった。

また、500名全員を対象に、PPAPはセキュリティ上意味の無い行為であると言われていることを知っているか確認したところ、「明確に知っていた」との回答は23.2%にとどまり、会社の規則やルール、セキュリティ上の誤解などから商習慣として広く浸透している実態が判明した。
《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

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