全国の企業におけるサイバー攻撃実態や被害事例とりまとめ(経済産業省) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

全国の企業におけるサイバー攻撃実態や被害事例とりまとめ(経済産業省)

経済産業省は、昨今の産業を巡るサイバーセキュリティに係る状況の認識と、今後の取組の方向性についての報告書を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
昨今のサイバーセキュリティに係る状況
  • 昨今のサイバーセキュリティに係る状況
  • 「サイバーセキュリティお助け隊」で対応したサイバー攻撃事例
経済産業省は6月12日、報告書「昨今の産業を巡るサイバーセキュリティに係る状況の認識と、今後の取組の方向性について」を公開した。大企業から中小企業まで、サプライチェーンの弱点を狙ったサイバー攻撃が顕在化・高度化していることを受けたもの。

2020年は、年頭の1月から三菱電機株式会社、日本電気株式会社のサイバー攻撃被害が相次ぎ明らかとなった。経産省はこの事態を重く受け止め、1月31日に「昨今のサイバー攻撃事案を踏まえた注意喚起と報告のお願い(報告の依頼)」を発出、各産業団体を通じて、機微情報を保有する企業に対し、各社のセキュリティ対策の点検や、サイバー攻撃による重要な情報の漏えい等の可能性があった場合における2月14日までの経済産業省への報告などを求めた。その結果、期限までに40件弱の報告があった。

また、中小企業におけるサイバー攻撃発生後の初動対応を支援する「サイバーセキュリティお助け隊実証事業」(参加中小企業1,064社)を通じて、中小企業へのサイバー攻撃の実態も明らかになっている。

同報告書では、サイバー攻撃による昨今の被害の特徴として、「標的型攻撃の更なる高度化」「サプライチェーンの弱点への攻撃」「不正ログイン被害の継続的な発生」の3つを挙げて説明している。また、「サイバーセキュリティお助け隊」で対応したサイバー攻撃事例(電話およびリモート対応:110件、訪問による対応:18件)から特徴的な対応事例を豊富に紹介している。さらに、「サプライチェーン全体のセキュリティ確保のために求められる行動」として、3つのアクションを説明している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

    ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

  2. 迷惑メール対策推進協議会「送信ドメイン認証技術 DMARC導入ガイドライン」公表

    迷惑メール対策推進協議会「送信ドメイン認証技術 DMARC導入ガイドライン」公表

  3. 「セキュリティ対応組織の教科書」第3.1版公開、追加説明やフィードバック反映

    「セキュリティ対応組織の教科書」第3.1版公開、追加説明やフィードバック反映

  4. 1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

  5. 取締役や幹部への罰金 禁固 罷免 解雇 ~ サイバー攻撃後の被処罰最多は APJ 地域

  6. 世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

  7. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  8. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  9. 「無料求人広告」無料期間終了後 高額請求、法人間のトラブル事例

  10. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×