独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月30日、トヨタ自動車製DCU(ディスプレイコントロールユニット)に脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは8.2。製品利用者への周知を目的に、開発者が報告を行った。対象となるのは、次の地域および期間に製造された車両に搭載されている2017年製DCU車種:LC、LS、NX、RC、RC-F、CAMRY、SIENNA期間:2016年10月から2019年10月地域:日本以外の全地域トヨタ自動車が提供するDCUには、BlueBorneの脆弱性に起因する脆弱性(CVE-2020-5551)が存在する。この脆弱性が悪用されると、第三者によってDCUにサービス運用妨害(DoS)攻撃が行われたり、任意のコマンドを実行されたりする可能性がある(車両運動制御を除く)。また、DCUを経由して車両に対する操作が行われる可能がある。開発者によると、本脆弱性に対応したDCUのアップデートを提供しているとのこと。