独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月11日、マイクロソフトが提供する「Microsoft SMBv3(Server Message Block 3.1.1)」プロトコルにリモートコード実行の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは9.8。影響を受けるシステムは次の通り。Windows 10 Version 1903Windows 10 Version 1909Windows Server, version 1903Windows Server, version 1909これらに搭載される「Microsoft SMBv3」プロトコルには、圧縮を用いた接続処理に起因するリモートコード実行の脆弱性(CVE-2020-0796)が存在する。この脆弱性が悪用されると、遠隔の攻撃者が悪意のあるパケットを送信したり、悪意のある SMBv3 サーバにアクセスさせることにより、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、「SMBv3 の圧縮処理を無効にする」「外部との SMB 接続をブロックする (ポート 445/tcp)」といったワークアラウンドを実施することで、脆弱性の影響を軽減できるとしている。
Microsoft Windows においてインストール処理時におけるシンボリックリンク検証不備により任意のファイルの全権限が奪取可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2020.3.3 Tue 8:10