「ZyXEL NAS」に任意のコマンドを実行される脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2024.04.28(日)

「ZyXEL NAS」に任意のコマンドを実行される脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、ZyXELが提供するNAS製品「ZyXEL NAS」に任意のコマンドが実行可能な脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月25日、ZyXELが提供するNAS製品「ZyXEL NAS」に任意のコマンドが実行可能な脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは9.8。

「ZyXEL NAS ファームウェアバージョン 5.21 およびそれ以前」は、CGI実行ファイルweblogin.cgiが、渡されたusernameパラメータの無害化処理が適切に行われていないことが原因で、Webサーバ権限でコマンドインジェクションが可能になる脆弱性(CVE-2020-9054)が存在する。また、setuidユーティリティを悪用することで、root権限で任意のコマンドを実行することも可能になる。

JVNでは、開発者によるとNAS326、NAS520、NAS540、NAS542は脆弱性を解消したファームウェアを提供しており、アップデートを呼びかけている。しかし、NSA210、NSA220、NSA220+、NSA221、NSA310、NSA310S、NSA320、NSA320S、NSA325、NSA325v2はサポートが終了しているため、修正プログラムは提供されない。JVNでは脆弱性の影響を軽減するワークアラウンドを紹介している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×