独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月10日、HtmlUnitが提供する、Javaアプリケーションにwebブラウザ機能を提供するライブラリ「HtmlUnit」に任意のコード実行が可能となる脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.6。「HtmlUnit 2.37.0 より前のバージョン」では、Mozilla Rhinoエンジンの初期化に不適切な部分が存在し、細工された JavaScript コードによって任意の Java コードを実行させられる脆弱性(CVE-2020-5529)が存在する。この脆弱性が悪用されると、中間者攻撃(Man-In-The-Middle attack)などの方法により、対象とするアプリケーションが細工された JavaScript コードを実行し、それによって任意の Java コードを実行させられる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。