独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月3日、OpenSMTPD Projectが提供するオープンソースのSMTPサーバ「OpenSMTPD」に、権限昇格や任意のコード実行が可能なの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは9.8。「OpenSMTPD 6.4.0 から 6.6.1 までのバージョン」には、送信者と受信者のメールアドレスを検証するsmtp_mailaddr() 関数が原因で、無効なアドレスであっても関数による検証が行われない脆弱性(CVE-2020-7247)が存在する。この脆弱性が悪用されると、不正なSMTPメッセージによってローカルの第三者が権限昇格を行ったり、ローカルもしくはリモートの第三者がroot権限で任意のコードを実行したりする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。