一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月29日、2019年10月から12月における「インターネット定点観測レポート」を公開した。本レポートは、インターネット上に複数のセンサーを分散配置し、不特定多数に向けて発信されるパケットを継続的に収集、宛先ポート番号や送信元地域ごとに分類したものを、脆弱性情報、マルウェアや攻撃ツールの情報などと対比して分析したもの。同四半期における宛先ポート番号トップ5は、1位「23/TCP(telnet)」(前四半期1位)、2位「445/TCP(microsoft-ds)」(同2位)、3位「1433/TCP(ms-sql)」(同TOP10外)、4位「80/TCP(http)」(同5位)、5位「22/TCP(ssh)」(同3位)となった。送信元地域トップ5では、1位「オランダ」(同1位)、2位「ロシア」(同2位)、3位「米国」(同3位)、4位「中国」(同4位)、5位「ルーマニア」(同6位)となっている。また、同四半期に注目された現象として、「1433/TCP宛のパケットの動向」および「イランで行われたインターネット遮断の影響について」を挙げている。1433/TCP宛のパケットは、2019年10月4日頃から多数観測しており、そのほとんどが中国からのものであった。それ以外は米国、インド、ベトナム、ロシアなどで、日本を送信元とするパケットも多数観測している(13位)。ハニーポットでの観測によると、SQL Serverを対象とした認証試行が行われているが、送信元の環境に共通した特徴は確認できなかったとしている。
Microsoft Windows の AppXSvc において設定ファイルの操作時のハードリンク検証不備により任意のファイルが上書き可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2020.1.21 Tue 8:15