NTTデータ先端技術株式会社は11月6日、「PHP-FPMに含まれるリモートコード実行に関する脆弱性(CVE-2019-11043)についての検証レポート」を公開した。この脆弱性は、10月24日にThe PHP Groupにより公表されたもの。同社の松本拓也氏、上原渓一郎氏、鈴木涼太氏が報告している。本脆弱性は、WebサーバアプリケーションNginxとPHP-FPMで構成される環境のPHP-FPMにおいて、特定の設定値が設定されている場合にリモートからの任意コード実行が可能となる脆弱性(CVE-2019-11043)が存在することが報告されたもの。PHP-FPMにおけるenv_path_infoに関する処理を行う際、使用される値の妥当性の確認が行われず、適切な処理が行われないことに起因する。本脆弱性は、CVSSv3スコアで9.8と評価されている。NTTデータ先端技術は、この脆弱性の再現性について検証を行った。検証は、Ubuntu 18.04.2 64bit上のNginx 1.14.0およびPHP 7.1.33dev(脆弱性未対応の開発バージョン)をターゲットシステムとして実施した。疑似攻撃者のKali Linux 2018.01 64bitからNginxで使用されているWebサーバへのHTTPアクセス用のポートに対して不正なHTTP GETリクエストを送信し、PHPの実行環境に対して変数の上書きを試みた。検証の結果、コマンドの実行と実行結果の表示に成功した。
CrowdStrike社、航空技術を標的としたハッキング活動を報告 ほか ~ 2019 年 10 月のふりかえり [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2019.11.6 Wed 9:15
Microsoft Windows において Windows Error Reporting Service でのハードリンクの取り扱い不備により任意のファイルが操作可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2019.11.5 Tue 8:10