>> Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 執筆者に聞く内容と執筆方針
【1】前月総括
10月は、諸外国からの即位礼正殿の儀に合わせたサイバー攻撃が懸念されましたが、特に攻撃の報道はありませんでした。一方で、韓国メディアによる日本から韓国へのサイバー攻撃報道が、その内容の正否を含め話題となりました。
東京オリンピックに関連した報道では、ロシアのFancy Bearによるサイバー攻撃が報告されています。同グループは、2018年の平昌冬季オリンピックの際にサイバー攻撃を行ったとされていることから、今後の攻撃活動が懸念されています。なお、現在のところ、オリンピックに関連した日本へのサイバー攻撃の報道はありませんでした。
日本国内の状況ですが、ルータや SSL VPN といったネットワーク機器へのスキャン行為が確認されています。セキュリティパッチの適用は勿論のこと、管理画面が公開状態となっていないかなどチェックしておくことを推奨します。
海外情報では、フランスのナショナルCERT がサプライチェーン 攻撃に関する報告を行っています。同レポートでは攻撃国を明示していませんが、その内容と表現からは特定国を連想させる内容となっています。サプライチェーンを通じたサイバー攻撃は世界的な課題といえます。