Linuxカーネルに存在する脆弱性「CVE-2026-43456」をGMOイエラエが発見 | ScanNetSecurity
2026.08.03(月)

Linuxカーネルに存在する脆弱性「CVE-2026-43456」をGMOイエラエが発見

 GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は7月28日、同社所属のホワイトハッカーによる脆弱性調査・研究チーム「GMOイエラエ」がLinuxカーネルに存在する脆弱性「CVE-2026-43456」の詳細情報を7月3日に公開したと発表した。

製品・サービス・業界動向

 GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は7月28日、同社所属のホワイトハッカーによる脆弱性調査・研究チーム「GMOイエラエ」がLinuxカーネルに存在する脆弱性「CVE-2026-43456」の詳細情報を7月3日に公開したと発表した。

 「GMOイエラエ」は、Googleが実施するバグバウンティプログラム「kernelCTF」で同脆弱性について報告し、8万米ドルを超える報奨金を獲得している。

 同脆弱性はLinuxカーネルのネットワーク機能「bonding」に存在するtype confusion(型の混同)で、根本原因となるコードは2007年に取り込まれて以降、約19年間にわたり修正されることなく存在しており、影響範囲はLinux 2.6.24から6.12.77までと広範囲に及ぶ。

 同脆弱性は、能動的に狙うことで初めて発現する、極めて限定的な条件下でのみ顕在化する性質のバグで、通常利用の中で発見される可能性が著しく低いため、これまで見過ごされてきたという。

 「GMOイエラエ」では、カーネルファジングツール「syzkaller」が偶然検知したクラッシュを、AIも活用しながら詳細に解析し、発見に至った。実際に悪用できるか検証したところ、攻撃の成功率は99%以上、完了まで1秒未満と短時間でほぼ確実に悪用できることが判明しており、発見の難しさと対照的に悪用の容易さが際立つ脆弱性という。

 同社では、AI活用の取り組みをサイバーセキュリティに特化したAI基盤「AIホワイトハッカー byGMO」として体系化している。

 同脆弱性の発見者である同社 上席執行役員CTO兼高度解析部部長の小池悠生氏は「近年、Linuxカーネルに対しては、この脆弱性の他にも、DirtyFlagやCopyFailといった脆弱性が発見されて世間を騒がせており、一層の対策が必要になっていることは間違いありません。今後も弊社は卓越したホワイトハッカーの集団として、AIも最大限活用することで、攻撃者よりも早く未知の脆弱性を発見し、修正に貢献できるよう、尽力して参ります。」とコメントしている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 永世名誉編集長 りく)

×