警察庁は10月29日、「vBulletin の脆弱性(CVE-2019-16759)を標的としたアクセスの観測等について」とする注意喚起を「@police」において公開した。同庁のインターネット定点観測システムでは、2019年9月25日以降、フォーラムサイトを作成するためのソフトウェア「vBulletin」の脆弱性を標的とした宛先ポート80/TCPに対するアクセスを観測しているという。vBulletinには、9月24日にリモートから任意のコードを実行される深刻な脆弱性(CVE-2019-16759)が公表されており、海外のWebサービスで同脆弱性を対象としたPoCが公開されている。観測したアクセスの中には、同脆弱性を悪用し、サーバ内の特定ファイルを改ざんする行為が含まれていた。この改ざんは、遠隔から被害サーバに任意のコードを実行させる際に、特定の文字列(パスワード)を必要とする仕組みを組み込むもので、他の攻撃者の利用を制限するためのものと見ている。注意喚起にはこのほか、「WS-Discovery に応答する機器を標的としたアクセスの観測について」も掲載している。観測したアクセス内容を確認したところ、DDoS攻撃に悪用可能な WS-Discovery に応答する機器の探索行為とみられるアクセスがあったという。
PHP においてガベージコレクタにおける Use-After-Free の脆弱性により制限を回避して任意の PHP 関数が実行可能となる問題(Scan Tech Report)2019.10.23 Wed 8:15