独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月12日、OpenSSL Projectが提供する「OpenSSL」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これは、OpenSSLがセキュリティアドバイザリを公開したことを受けたもの。今回、「OpenSSL Security Advisory [10 September 2019]」により公開された新バージョンは、OpenSSL 1.0.2t、1.1.0l、1.1.1d。これ以前のバージョンには、「ECDSA remote timing attack(CVE-2019-1547)」「Fork Protection(CVE-2019-1549)」「Padding Oracle in PKCS7_dataDecode and CMS_decrypt_set1_pkey(CVE-2019-1563)」の脆弱性が存在する。脆弱性の深刻度は、いずれも「低(Low)」。想定される影響は脆弱性により異なるが、機微な情報が窃取されるなどの可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。