専門家のアドバイスやシステム導入は重要だが、依頼側もすべて専門家やベンダーにおまかせというわけにはいかない。事前の知識や最低限の専門スキルがないと、提案の評価もできないし、投資が無駄になる可能性もある。自前ですべきこと、外部に相談すべきことの切り分けは重要だ。そのためには、自社の現状がセキュリティ管理上、どのようなレベルにあるのか、強み / 弱み、目指すべき方向を見極める必要がある。
日本セキュリティオペレーション事業者協議会(Information Security Operation providers Group Japan:ISOG-J:イソグジェイ)の副代表 阿部 慎司 氏は今春開催された「 Security Days Spring 2019 」で、この問題に役立つ 3 つの文書を紹介するセッションを行った。どれも ISOG-J が無料で公開しているもので、とくに、セキュリティ成熟度のチェックシートは、組織ごとに目指すクライテリアを明確にし、現状と改善すべき点を可視化してくれるものだった。