独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月22日、Artifex Software社が提供する「Ghostscript」に、リモートから任意のコマンドを実行される複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.3。現時点で対策方法は公表されていない。「Ghostscript 9.23 およびそれ以前」には、PostScriptによる危険な動作を防ぐための -dSAFER オプションの保護機能を回避される複数の脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの第三者によって、GhostscriptもしくはGhostscriptを活用しているプログラムに悪意のあるファイルを読み込まされ、Ghostscriptの権限で任意のコマンドを実行される可能性がある。なお、ImageMagickではpolicy.xmlで PS、EPS、PDF、XPSを無効にすることで、同脆弱性の影響を軽減できるとしている。