ネットエージェント株式会社は6月21日、「2018年P2Pファイル共有ソフトウェア利用状況調査報告」を発表した。これは2018年のゴールデンウィーク期間における、代表的なP2Pファイル共有ソフトウェア「Winny」「Share」「Perfect Dark」それぞれの利用者数(ノード数)を調査したもの。計測日ごとの利用者数から、現在でもおよそ9万人のユーザが、未だにこうしたP2Pファイル共有ソフトを定期的に利用していると推測している。調査報告によると、同期間の平均利用者数は、2016年から2017年にかけて逮捕・検挙者の報道があったShareやPerfect Darkは利用者数が減少しているものの、Winny利用者は2016年から増加傾向にあることが判明した。また、全体の利用者数は減少傾向にあるにも関わらず、著作権を侵害していると思われるファイルが未だ多数共有されている。それぞれのネットワークの「キー情報」と呼ばれる公開されたファイルの、ファイル名、ファイルサイズ、ハッシュ値などの要約情報からファイル名を確認し、著作権を侵害していると思われる著作物のファイル所有者数(該当ファイル名が含まれるキー情報を持つノード数)を、調査時期から3週間以内に発売された「A(映像)」「B(音楽)」「C(本)」の3タイトルで調査した。Shareは、利用者数は少ないものの3つのファイルすべてが共有されていた。Perfect DarkではC(本)が共有されていたが、共有開始時期は遅いが共有されると非常に速い速度で所有者が増加した。