警察庁は6月13日、「宛先ポート80/TCPに対するMiraiボットの特徴を有するアクセスの増加について」と題する注意喚起を「@police」において公開した。同庁のインターネット定点観測システムにおいて確認したという。アクセスの増加は6月10日以降に観測され、観測したアクセスは宛先IPアドレスとTCPシーケンス番号の初期値が一致するMiraiボットの特徴を有していた。また、HTTP GETリクエストを送信していることから、Webサーバの稼働確認やサーバソフトウェアの種別判定を行っているものと見られる。さらに、当該アクセスの発信元について調査したところ、その多くでネットワークビデオレコーダ等のさまざまなIoT機器に搭載されているWebサーバソフトウェア「XiongMai uc-httpd(uc-httpd)」が稼働していることを確認したという。uc-httpd については、2017年5月にディレクトリトラバーサルの脆弱性(CVE-2017-7577およびJVNDB-2017-002986)、6月8日にもバッファオーバーフローの脆弱性が公開されており、今回の観測は、これらの脆弱性に関連する、IoT機器に感染したMiraiボットの亜種による探索活動と考えらるとしている。