ランサムウェアは標的を企業に絞る傾向、犯罪者はマイニングに移行か(エフセキュア) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

ランサムウェアは標的を企業に絞る傾向、犯罪者はマイニングに移行か(エフセキュア)

エフセキュアは、レポート「変化を続けるランサムウェア」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
レポート「変化を続けるランサムウェア」
  • レポート「変化を続けるランサムウェア」
  • ランサムウェア検出数が全体に占める割合の推移(2015年から2017年)
  • ランサムウェア検出数全体に占める特定のランサムウェアファミリーまたはユニークな亜種の数(2017年)
  • 全ランサムウェア検出数に対する割合をベースにしたWannaCryとその他のランサムウェア検出レポートの比較(2016年-2017年)
エフセキュア株式会社は6月14日、レポート「変化を続けるランサムウェア」を発表した。レポートでは、2017年のランサムウェアによるサイバー攻撃の件数は前年から400%以上も増加したが、その原因は「クリプトワーム」によるものと報告している。一方で、時間の経過とともに他の種類のランサムウェア攻撃があまり見られなくなっており、この傾向はサイバー犯罪者たちのマルウェアの使い方に変化が起きていることを示すものと推察している。

2017年の夏以降、ここ1~2年に見られたランサムウェアの活動に明らかな転換が見られた。この数年間、サイバー犯罪者たちは新種のランサムウェアを多く開発していたが、その活動は昨年の夏以降、次第に停滞してきている。ただし、公開されているRDPポートを介した企業への不正アクセスなど、ランサムウェアはより企業をターゲットにしたものになっていると指摘している。一方で、サイバー犯罪者にとって仮想通貨のマイニングがずっと魅力的になり、リスクも少ないことも挙げている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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