独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は3月13日、ITパスポート試験における個人情報等の漏えいについて発表した。これは2018年2月26日、ITパスポート試験の団体申込者が利用するシステムにおいて、2つの団体申込者が、Webサイトから申込情報をCSVファイルでダウンロードできる機能を同時に利用したところ、双方の申込情報が合わさって記載されたCSVファイルが双方でダウンロードされたというもの。当該CSVファイルには、ITパスポート試験の受験申込者の受験番号、氏名、受験日、受験料金の支払いに用いるチケット番号、また、受験済みの者にあっては成績および合格証書番号などが記載されており、これらの個人情報等が漏えいした。同日、当該ファイルをダウンロードした団体申込者の双方から、ITパスポート試験運営業務の再委託先であるコールセンターにダウンロードされた情報に異常がある旨の連絡があり、IPAはITパスポート試験運営業務の委託先である、株式会社日立製作所を経由して報告を受けたという。IPAでは、両団体申込者を訪問し謝罪するとともに、漏えいした情報は破棄されたことを確認。システムの不具合については、3月5日に改修し、再発防止措置が完了したとしている。