株式会社カスペルスキーは10月5日、日本のセキュリティ製品ユーザのランサムウェア認知度が大幅に向上したと発表した。また、認知度が上がった一方で、具体的な対策が行われていないことも指摘している。これは、同社が8月24日から25日まで、日本国内の18歳から69歳のインターネット利用者623人を対象に実施した「セキュリティ意識」に関するインターネット調査の結果を受けたもの。調査結果によると、ランサムウェアについて「詳しく知っている」「聞いたことがある」と回答したのは全体の60.2%と、前回の調査(2016年:28.1%)から2.1倍に増加した。特に、「詳しく知っている」と答えた人は前回から3.2倍となっている。一方で、「あなたは、普段使っているスマートフォンなどに保存してあるデータを他の場所にバックアップしていますか?」という質問には、PCでは45.5%、スマートフォンでは44.2%が「機器本体にしか保存していない」と答えており、半数近くが自分のデータをバックアップしていない実態も明らかになっている。ソフトウェアのアップデートについては、必要であることを理解し更新を行っている回答者は67.5%。しかし、「更新作業は面倒(56.2%)」「アップデートはわずらわしい(56.7%)」という回答も多く、「ネット通信速度やデバイスのパフォーマンスに影響するのでできるだけアップデートしたくない(24.0%)」という回答も少なからずいた。