ウイルスに感染したIoT機器からの攻撃、メキシコでの大規模乗っ取りで急増(横浜国立大学、BBソフトサービス) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

ウイルスに感染したIoT機器からの攻撃、メキシコでの大規模乗っ取りで急増(横浜国立大学、BBソフトサービス)

横浜国立大学とBBソフトサービスは、共同研究プロジェクトによる「8月度IoTサイバー脅威分析リポート」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
横浜国立大学とBBソフトサービス株式会社は9月21日、共同研究プロジェクトによる「8月度IoTサイバー脅威分析リポート」を発表した。同リポートは、IoT機器を狙ったサイバー攻撃の観測状況を月次で報告するもの。これによると、8月に入ってIoT機器への攻撃が急増した。同観測システムでは、7月31日に約1.7万IPアドレス/日からの攻撃を観測していたのに対して、8月1日には約1.5倍となる2.6万IPアドレス/日からの攻撃を観測した。これは、メキシコで多数使用されているルータ製品がサイバー攻撃により乗っ取られ、攻撃者に操られて外部に攻撃を行っていることが予想されるとしている。

8月に攻撃ホストとなった国は192カ国、ホスト数は382,876件が確認されており、全体の約1/4を占めたメキシコが1位、中国、ブラジル、インド、ロシア、トルコ、要らん、米国、アルゼンチン、ベトナムと続いた。また、同観測システムで収集したIoTウイルス検体を、VirusTotalにて4社のアンチウイルスエンジンにかけて検査をした結果では、それぞれ「Linux.Lightaidra(A社)」「Backdoor.Linux.Gafgyt(B社)」「BASHLITE(C社)」「Linux/Mirai(D社)」の検知数が非常に多くなっていた。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×