独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月12日、株式会社NTTドコモが提供するLG Electronics製「Wi-Fi STATION L-02F」にバックドアの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは9.8。JPCERT/CC 国際部 サイバーメトリクスライン 情報セキュリティアナリストの鹿野恵祐氏が報告を行った。「Wi-Fi STATION L-02F ソフトウェアバージョン V10g およびそれ以前」には、バックドアの脆弱性(CVE-2017-10845)が存在する。この脆弱性により、リモートの第三者に当該製品へ管理者権限でアクセスされ、任意の操作を実行される可能性がある。またJPCERT/CCでは、この脆弱性を悪用されてマルウェアに感染し、踏み台として第三者に攻撃を行っていると推測される通信を観測しているという。JVNでは、販売元が提供する情報をもとにアップデートを実施するよう呼びかけている。なお鹿野恵祐氏は、同製品の「V10b およびそれ以前」におけるアクセス制限不備の脆弱性(CVE-2017-10846)についても報告している。
Microsoft Windows の GDI に Palette オブジェクトにおける整数オーバーフローにより管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2017.9.12 Tue 8:15