独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月22日、日本アンテナ株式会社が提供するワイヤレスモニタ「ドコでもeye Smart HD」SCR02HDに複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは9.8。三井物産セキュアディレクション株式会社の白石雅氏が報告を行った。「ドコでもeye Smart HD」SCR02HD Firmware 1.0.3.1000 およびそれ以前には、OSコマンドインジェクション(CVE-2017-10832)、アクセス制限不備(CVE-2017-10833)、ディレクトリトラバーサル(CVE-2017-10834)、任意のPHPコードが実行可能(CVE-2017-10835)の脆弱性が存在する。JVNでは、「工場出荷時のパスワードを変更する」「公開されている無線LAN上(公共 Wi-Fi 等)に製品を接続して使用しない」「製品と外部ネットワーク間にブロードバンドルータなどを設置し、外部ネットワークからのアクセス制限を行う」といった回避策を適用することで、同脆弱性の影響を軽減できるとしている。